【読書】宮沢賢治の青春

 

宮沢賢治の青春―“ただ一人の友”保阪嘉内をめぐって (角川文庫)

宮沢賢治の青春―“ただ一人の友”保阪嘉内をめぐって (角川文庫)

 

 メモ

 

紙版は絶版で古本でも高値がついていたので、電子書籍版を購入。

衝撃を受けた。

今もなお一般的に語られている賢治像がこの本によって訂正されないのはなぜか。

このような名著がほとんど埋もれているのはなぜか。

 

今年の初めにETV特集宮沢賢治 銀河への旅〜慟哭の愛と祈り〜」を視聴し、その内容に衝撃を受けていた。

自分の中の賢治像が一変したからだ。

一方で、疑問も抱いていた。

こんな斬新な賢治像を新たにETV取材班がゼロから構築したとは思えない。

元ネタは何だ?と。

 

これではないかとあたりをつけていたのが『宮沢賢治の青春』だった。

 

他に読む本が山とあり、読むのが遅くなった。

一言で言えばETV特集宮沢賢治 銀河への旅」は、『宮沢賢治の青春』を映像化したものである。

クレジットを見る限り、著者の菅原千恵子氏の名は番組にはないように見える。

だとすると「盗作」の疑いもある。

 

この件は今後も折を見て気に留めて調べていきたい。

 

ETV特集がなければこの本には出会えていなかったが、もし番組制作者の側にこの本と著者に対する敬意が全く欠けているとしたら、あまりに残念であるし、悲しいことだ。